ニューヨークを拠点とするスタートアップ企業 Graphite が、AI を活用したコードレビューツール「 Diamond 」を正式にリリースしました。同時に同社はシリーズ B ラウンドで 5200 万ドル(約 70 億円)の資金調達を発表しています。このラウンドは Accel が主導し、Anthropic の Anthology Fund、Menlo Ventures、Shopify Ventures、Figma Ventures、Andreessen Horowitz などが参加しました。
Diamond は、Anthropic や OpenAI の大規模言語モデルを活用した AI コードレビューエージェントで、バグやロジックエラーの検出、コードスタイルやセキュリティの改善点の指摘、プロジェクト全体のコードベースを理解した文脈に応じたフィードバック提供などの機能を備えています。また、チーム独自のコーディングスタイルを反映できるカスタマイズ機能や、AI による修正提案をワンクリックで適用できる機能も特徴です。
月 100 件まではプルリクエストレビューが無料で利用でき、GitHub との統合も可能です。Graphite のプラットフォームとは別途購入することもできます。
Graphite は 2020 年に Tomas Reimers、Greg Foster、Merrill Lutsky によって設立され、当初はモバイル開発ツールに注力していましたが、その後 AI によるコードレビューに軸足を移しました。同社は 2024 年には収益が 20 倍に成長し、現在は Shopify や Snowflake など 500 社以上の企業で採用されています。
コードレビュー分野では GitHub Copilot や Google Code Assist など強力な競合が多数存在する中、Graphite は独自のカスタマイズ性や信頼性の高いフィードバック機能で差別化を図り、多くの開発者から支持を集めています。
今回調達した資金は、製品開発の加速とニューヨーク拠点でのチーム拡大に充てられる予定です。Accel パートナーのクリスティン・エセルマン氏は「 Graphite は人間と AI が協力してコードをレビューするための標準的なプラットフォームになりつつある」と評価しています。