Googleは2024年のMade by Googleイベントで、AI機能を多数発表しました。同イベントは、Googleが新しいハードウェアの発表を行うイベントで、例年10月頃開催の恒例イベントでしたが、今年は8月13日と前倒しで開催されました。
目玉は、OpenAIのGPT-4で実現されたAdvanced Voice Modeに対抗する「Gemini Live」です。会話の途中で割り込んで追加の質問ができるなど、より自然な会話が可能になりました。Google One AI Premiumの加入者向けにAndroid端末で利用可能で、長時間の会話を記憶・理解できる「コンテキストウィンドウ」を備えています。
また、スクリーンショットを保存・整理し簡単に検索できる「Pixel Screenshots」や、通話の要約を自動生成する「Call Notes」など、Gemini AIを幅広い機能に統合すると発表。新しいPixel 9シリーズには、カスタムシリコンチップ「Google Tensor G4」を搭載し、「Googleの最高のAI」を実現したとのことです。
他にも、Pixel Watch 3へのAIを活用した健康監視機能の統合や、Pixel Buds Pro 2へのTensor A1チップ搭載によるAI機能強化など、AIをモバイルデバイスに組み込む取り組みが目立ちました。
GoogleはGeminiの機能を徐々に他のAndroid端末にも展開していく方針ですが、Gemini Liveなど一部の高度な機能は当初Pixel 9シリーズに限定されるようです。
今回のイベントを前倒しした背景には、9月に予定されるAppleの新iPhoneの発表イベントに先行するねらいがあるのではないかと見られています。Appleにとってはさらなるプレッシャーとなりそうです。