Google Live Translate、iOS向けに展開拡大——70以上の言語に対応したリアルタイム翻訳機能

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Google は 2026 年 3 月 26 日、イヤホンを通じてリアルタイムで音声を翻訳する機能「 Live Translate 」を iPhone 向けに提供開始しました。この機能はもともと 2025 年 12 月に Android 向けとして登場したものですが、今回の発表で iOS ユーザーも使えるようになりました。

当初は米国・インド・メキシコの 3 カ国のみを対象としていましたが、日本を含む 9 カ国が新たに追加され、現在は合計 12 カ国で利用できます。発表は Google のプロダクトマネージャーである Sasha Kapur が行いました。

翻訳の精度や自然さを支えているのが、 Google の音声 AI モデル「 Gemini 2.5 Flash Native Audio 」です。 70 以上の言語、 2,000 種類の言語ペアに対応しており、話者のトーンやリズムも再現した翻訳を実現しています。使い方は難しくなく、ヘッドフォンを接続して Google Translate アプリを開き、「 Live Translate 」をタップして言語を選ぶだけです。

機能は 3 つのモードに分かれています。講義や観光ガイドなど一方的に聞く場面向けの「 Listening モード」、商談や日常会話などの対話向けの「 Conversation モード」、そして音声なしで翻訳テキストを画面表示するだけの「 Text Only モード」です。 AirPods や Sony 、 Bose はもちろん、安価なノーブランドのヘッドフォンでも動作し、追加のアプリや有料プランは一切不要です。

似た機能として Apple も iOS 18 でライブ翻訳を提供していますが、利用には AirPods 4 以上と iPhone 15 Pro 以上が必要で、対応言語も 9 言語にとどまっています。 Google の Live Translate は iOS 16 以降の iPhone であれば使えるため、対応範囲の広さは明らかです。ただし Apple の機能はデバイス内で処理が完結するため、プライバシー保護とレスポンス速度の面では一定の優位性があります。

Google は今後も機能の改善を続け、 2026 年中に Gemini API を通じた他のサービスへの展開も予定しています。海外出張や国際的なビジネスシーンで手軽に使える翻訳ツールとして、実用性は十分に期待できます。