Google、Gemini搭載スマートホーム製品の大規模アップグレードを発表

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Google は、2025 年 10 月 1 日に AI ( Gemini )を搭載したスマートホーム製品の大規模なアップグレードを発表しました。今回のアップデートには、新しい Nest Cam とドアベル、リデザインされた Google Home アプリ、新型 Home Speaker 、そして新しい有料プラン「 Google Home Premium 」が含まれています。

Gemini AI を搭載した新しい Nest Cam とドアベルでは、カメラやドアベルがより高度に人物や物体、動作などを認識できるようになっています。「パッケージの到着」や「見知らぬ車両の検知」といったイベントを自動的に通知し、顔認識機能の強化により家族の顔を識別してカスタムアラートを送ることも可能です。これらの新製品は Walmart などの小売店で先行販売されており、 Nest Cam の価格は約 100 ドル(約 1 万 5000 円)から、ドアベルは 180 ドル(約 2 万 7000 円)前後とされています。

Google Home アプリもインターフェースが一新されました。 Gemini を統合したことで、音声コマンドがより会話調になり、例えば「今日の天気と夕食の提案を教えて」といった自然な言葉で尋ねることが可能になりました。ホームオートメーションの設定も簡素化され、「リビングのランプ以外を全部消して」といった自然文の指示も通るようになっています。新型 Home Speaker はコンパクトでスタイリッシュなデザインで、 Gemini Live をサポートし、価格は約 100 ドル(約 1 万 5000 円)です。

新しい有料プラン「 Google Home Premium 」は、従来の Nest Aware を置き換える形で導入されました。 Standard プラン( 10 ドル / 月または 100 ドル / 年、約 1500 円 / 月または約 1 万 5000 円 / 年)では、30 日間のビデオ履歴保存、顔認識、パッケージ / 車両アラート、 Gemini Live 機能などが利用できます。 Premium プラン( 20 ドル / 月または 200 ドル / 年、約 3000 円 / 月または約 3 万円 / 年)では、これらに加えて 60 日間のビデオ履歴と拡張 AI 分析が提供されます。

Gemini の導入により、音声応答は従来の Google Assistant と比べて大幅に自然になりました。より複雑なリクエストにも対応でき、文脈を理解した会話の継続が可能です。 10 種類以上の音声が用意され、リアルな抑揚や話速で返答します。また、インターネットからリアルタイム情報を取得し、詳細で最新の情報提供が可能になっています。

このサービスは日本を含む 20 の国と地域で提供され、日本語にも対応しています。 Amazon の Alexa や Apple の HomeKit に対抗し、スマートホーム市場での競争力を強化する狙いがあります。