Google が Gemini 3.1 Pro を発表、推論性能2倍で価格据え置き

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Google は2026年2月19日、Gemini 3.1 Pro をプレビュー版として発表しました。同社にとって初の「.1」刻みのマイナーアップデートとなる本モデルは、前世代の Gemini 3 Pro と比較して推論性能が2倍以上に向上しています。

抽象推論を評価する ARC-AGI-2 では77.1%のスコアを達成し、わずか3ヶ月で前モデルの2倍以上の性能を実現しました。また、博士レベルの科学的質問を評価する GPQA Diamond では94.3%を記録し、コーディング能力を測る LiveCodeBench Pro では Elo レーティング2,887を確立しています。Artificial Analysis Intelligence Index では総合スコア57でトップに立ち、Claude Opus 4.6 より4ポイント、GPT-5.2 より6ポイント上回りました。

注目すべきは、API 価格が入力100万トークンあたり2.00ドル(約3億円)、出力100万トークンあたり12.00ドル(約18億円)と、Gemini 3 Pro と同じ価格構造を維持している点です。Claude Opus 4.6 と比較すると約7分の1のコストで運用できます。

技術面では、100万トークンのコンテキストウィンドウを備え、テキスト、画像、音声、ビデオなど多様な入力に対応します。新たに Low、Medium、High の3段階の thinking_level パラメータを導入し、コストとパフォーマンスのバランスを最適化できるようになりました。

JetBrains の AI ディレクター Vladislav Tankov 氏は「最良の Gemini 3 Pro Preview と比較して最大15%の改善を観察した」と評価しています。ただし、専門家タスクを評価する GDPval-AA や一部のコーディングベンチマークでは競合モデルに及ばない結果も見られました。

なお、Gemini 3 Pro Preview は2026年3月9日にシャットダウン予定となっており、ユーザーには新モデルへの移行が推奨されています。