Google DeepMind、AIで仮想世界を生成する「Project Genie」を一般公開

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Google DeepMindは2026年1月29日、米国のGoogle AI Ultra登録者向けに「Project Genie」を公開しました。テキストや画像から独自の仮想世界を作成し、その中をリアルタイムで探索することができる実験的なウェブアプリケーションです。このプロジェクトは、2025年8月にプレビューされた「Genie 3」モデルをベースにしています。

Project Genieでは、ユーザーが操作するたびにAIが即座に反応し、秒間20〜24コマの滑らかな映像で新しい環境を生成します。画質は720pで、キャラクターの見た目や一人称・三人称といったカメラ視点も自由に設定できます。AIは直近1分間の操作内容を記憶しているため、数分間にわたって矛盾のない世界を体験できます。

ただし、現時点ではいくつかの制限があります。1回の生成時間は最大60秒に限定されており、長時間のプレイには向いていません。また、生成される世界は完全にリアルとは言えず、たとえば物が重力に逆らって浮いたり、入力したプロンプト通りに動かなかったりすることもあります。物理法則が現実世界と異なる場合もあり、まだ実験段階の技術であることがわかります。

このリリースは、「ワールドモデル」と呼ばれるAIシステムを一般に展開する重要な一歩となります。ワールドモデルは環境の変化や行動の影響を予測でき、汎用人工知能(AGI)への重要なステップと位置づけられています。Google DeepMindは、研究成果を段階的に有料サブスクリプションを通じて公開していく戦略を進めています。