Google DeepMindとApptronik、ヒューマノイドロボットの開発で提携

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Google DeepMindとApptronikが協力して、人型ロボットの開発を進めることを発表しました。このパートナーシップでは、Apptronikのロボット技術とGoogle DeepMindのAI技術を組み合わせて、産業、物流、医療、家庭など幅広い分野で活用できるロボットを目指します。

Screenshot from Apptronik

Apptronikが開発した人型ロボット「Apollo」は、この協力の中心となる存在です。Apolloは身長約173cm、体重約72kgと人間に近いサイズで、工場や倉庫など産業利用を想定しています。Apptronikは2016年にテキサス大学オースティン校からスピンアウトした企業で、これまでNASAのロボットを含む15種類以上のロボットを開発した実績があります。

一方、Google DeepMindは、AIモデル「Gemini」などを活用して、ロボットが計画を立てたり、周囲の状況に適応したりする能力を強化します。これまで培った機械学習やシミュレーション技術を活かし、ロボットが現実の課題に対応できるよう、その学習をサポートします。

この協力は、高齢化や労働力不足といった社会課題に対する解決策として期待されています。また、製造業や物流など、産業利用での効率化や安全性の向上だけでなく、医療や家庭での利用が進むことで新たな市場が生まれる可能性も期待されています。

ApptronikとGoogle DeepMindは、2025年末までにApolloの商業利用を始めることを目指しています。