Google CloudとMercedes-Benzは、自動車向けの新しいAI技術を導入するために戦略的パートナーシップを拡大しました。このパートナーシップの中心となるのは、Google Cloudの新しい「Automotive AI Agent」で、Googleの生成AI技術「Gemini」を活用した車載AIソリューションとなっています。
Automotive AI Agentは、自動車に特化して設計されており、Google Mapsの情報を活用して、ドライバーに詳細でパーソナライズされた会話応答を提供します。このAIエージェントは、複雑で文脈に応じた会話やマルチモーダル推論を可能にし、車内でのインタラクションをより直感的でパーソナライズされたものに進化させることを目指しています。
Mercedes-Benzは、この技術を新型CLAシリーズに搭載予定のMBUX(Mercedes-Benz User Experience)バーチャルアシスタントに統合します。新しいMBUXバーチャルアシスタントは、ドライバーの好みや過去の会話履歴を学習し、より個別化された提案や情報提供を行います。また、ドライバーの意図を予測し、共感的な応答を生成することで、より自然な会話を実現します。
また、この技術は今後Mercedes-Benz以外の自動車メーカーにも展開される可能性があり、車載AIの新たな標準となることが期待されています。
筆者の視点:今までの車内の音声アシスタントはとにかく聞き間違いなどが多く、ほとんどまともに使えるものではありませんでした。今回の取り組みで少しはマシなものになってくれると嬉しいのですが・・・。
新型のCLAは日本でも今年5月頃から納車が始まるようですが、Geminiと連携したMBUXはまずは米国市場の車に搭載されるとのこと。その評判がわかってきたらまたレポートしたいと思います。