Google が医療研究や創薬を支援するための新しい AI モデル「 TxGemma 」を発表しました。このモデルは、分子、タンパク質、化学構造に基づいた新薬候補の予測に特化したオープンソースの AI システムです。
TxGemma の最大の特徴は、テキストデータだけでなく化学構造式やタンパク質の 3D 構造データなど複数形式の情報を統合的に解析できる点です。これにより、特定の疾患に関連するタンパク質に対して、どの分子が効果的に結合するかを高精度で予測することが可能になります。従来の創薬プロセスでは、実験的な手法や限定的な計算モデルを使用するため膨大な時間とコストがかかっていましたが、TxGemma はこれを大幅に効率化する可能性を秘めています。
Google は「 Health AI Developer Foundations 」プログラムを通じて今月中にこのモデルを公開する予定です。研究者は質問形式でモデルを利用し、新薬候補の安全性や有効性といった重要な特性を予測できるようになります。
また、Google はオランダの Princess Máxima Center とも協力し、小児がん治療のための個別化医療支援ツール「 Capricorn 」の開発も進めており、医療分野への AI 活用を積極的に推進しています。
TxGemma は創薬の初期段階(新薬候補の予測)における効率向上に大きく貢献する可能性があります。