Googleが「AI Overview」に広告導入を発表 AI検索の収益化に向けた動き加速

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Googleは2024年10月3日、AIが生成する検索結果の要約(AI Overview)に広告を表示すると発表しました。

これは、アメリカ国内でスマートフォンを使ってGoogle検索をするユーザーを対象に、検索内容に関連性の高い広告が表示されるというものです。表示される広告は検索広告とショッピング広告で、「Sponsored」というラベルで他の検索結果と区別されます。すでにGoogleに広告を出している企業は、特に手続きをすることなく、自動的にこの新しい広告枠に掲載されるようになります。

Googleはこの機能によって、ユーザーが必要な情報を探しているときに、関連する企業や商品、サービスを適切なタイミングで即座に提示できるようにしたいと考えています。

同時にGoogleは、AIを使った新しい検索機能もいくつか発表しました。例えば、スマートフォンのカメラで撮影した動画や写真について、音声で質問できるようになりました。また、レシピや食事のアイデアを検索すると、AIが整理した情報が表示されるようになりました。

さらに、商品を写真に撮ると、レビューや価格比較など、より詳しい情報が表示されるようになり、Androidスマートフォンでは、周囲で流れている曲を認識する機能が対応している150万台以上の機種で使えるようになりました。

今回の発表は、Perplexityをはじめ、MicrosoftのBingやOpenAIのSearchGPTなど、他の検索サービスとの競争が激しくなっている中での発表となり、業界の注目を集めています。

AIを使った検索サービスに広告をどのように組み込むかは、これまでGoogleがずっと市場関係者から問われてきたことでした。Perplexityも12月に広告の導入を発表しており、今後、同様の動きが加速すると考えられます。AI検索と広告をうまく組み合わせることができれば、AI検索はビジネスとして成り立ち、新たな収益源となる可能性があります。