こちらもGemini2.0の発表と合わせて、実験的なAI搭載コーディングアシスタント「Jules」を発表しました。JulesはGemini 2.0を基盤として、GitHubのワークフローと直接統合されています。
Julesの主な機能には、バグ修正の自動化、複数のファイルにわたるコード修正、詳細なプルリクエストの作成などがあります。現在はPythonとJavaScriptのコーディングタスクに対応しており、複雑なコードベースの分析やリアルタイムでのタスク進捗追跡も可能です。
Julesは完全に自律的に動作するのではなく、開発者との協働を前提としています。開発者がJulesにタスクを指示し、Julesが詳細な計画を作成します。開発者が計画を確認し、必要に応じて調整を要求した後、Julesがコード変更を実行します。この過程により、開発者は常に作業の進捗を把握し、品質管理を維持できるとしています。
Julesの導入により、開発者の生産性向上、時間のかかるタスクの自動化、開発サイクルの短縮、コスト削減などの効果が期待されています。現在はまだ限られたテスターグループにのみ提供されていますが、2025年初頭にはより広範な開発者に公開される予定です。
10月末にMicrosoft傘下のGitHubは従来のOpenAIモデル依存から脱却し、AnthropicやGoogleのモデルも使用可能にすると発表されましたが、その具体的な動きが今回発表されました。