- 総合評価:★★★★☆
- 開発者コミュニティへの貢献度:★★★★★
今回は、ソフトウェア開発者にとって欠かせないツールとなっている「GitHub Copilot」をご紹介します。
あまりにも有名なため、改めての紹介は不要かと思い、これまでご紹介を避けてきましたが、読者の方からご存じない方もいらっしゃるとのご指摘を受けて、あらためて取り上げることにしました。
GitHubは、2008年にサービスを開始したソフトウェア開発者向けのウェブベースのプラットフォームです。ソースコードの管理や共同作業を促進するためのツールを提供し、世界中の開発者に愛用されています。2018年にはMicrosoftに75億ドルで買収されましたが、現在も独自のブランドと文化を維持しながら、開発者コミュニティに貢献し続けています。
そのGitHubがOpenAIと共同開発したAIベースのコーディングツールが「GitHub Copilot」です。GPT-4をバックエンドに使用し、AIを活用した様々なコーディングサポートを行います。例えば、開発者が自然言語で指示した内容からAIがコードを自動生成したり、バグの修正を行ったりすることができます。
GitHub Copilotは基本的に有料プランでの利用となり、すでに130万人以上の個人有料ユーザーと、3万7千以上の組織がエンタープライズユーザーとして利用しています。
筆者の評価は星4つです。GitHubが開発者コミュニティにどれだけ貢献しているかを考えると、5つ星以外の評価はできません。ただ、Copilitのツールとしての完成度に関しては、改善点がいくつか指摘されているため、僭越ですが、星を1つ減じました。スキルの高いユーザーであれば、問題なく使いこなせるようですが、不完全なコードも提示されるようで、やはり今の段階では、使う側のリテラシーが要求される状態です。
今後もGitHubには、Copilotをさらに強化しつつ、独自の文化を維持しながら、オープンソースコミュニティへの貢献を続けてほしいと願っています。