【TOOLS】Gemini Advance(評価★★★★☆)

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  • 総合評価:★★★★☆
  • 文章の生成・要約の読みやすさ:★★★★★

2月8日にGoogleがBardをGeminiに改名し、さらに進化させた有料サービス「Gemini Advance」が登場しました。

以前、GoogleのBardを試した際、長い文章の要約などにおいてはChatGPTよりも優れていると感じましたが、今回のGemini Advanceはどうでしょうか。

結論から言うと、文章生成や要約において、以前のバージョンに比べると明らかな進歩が見られます。GPT-4と比較して、その差は詰まってきていると思いました。生成される文章のトーンや、箇条書きや章立てなど、読みやすさへの配慮が光ります。これは好みの問題もあるかもしれませんが、個人的には前回と同様、特に長い文章の要約などの場合に、ChatGTPよりも読みやすい場合もあると感じました。

特筆すべき点は、ネットの情報から筆者が曖昧に入力した言葉を自動的に補完してくれる機能です。以前はデタラメな内容をさも正しいように出力して混乱することが多かったのですが、今回のバージョンでは生成した文章が正しいかどうかを評価するボタンもあり、生成文書の信頼性も向上していることを実感しました。

総じて前バージョンと比較しても明らかに進歩しています。ただし、今回は試していませんが、コーディングの精度についてはGPT-4の方がはるかに優れているという声もあります。

筆者の独断の総合評価は星4つです。以前のバージョンに比べて格段の進化を遂げ、非常に驚くべき進歩でした。Google内の組織改変の成果が出てきたと感じます。ただし、ChatGPT(GPT4)と並ぶほどかというと、使えば使うほど、出力の正確さやこちらの曖昧な要求に対する汲み取り方など、まだまだChatGPTの方が一日の長があると認めざるを得ません。またコーディングの不正確さなども指摘されています。ただ、近々発表される予定のLLMのバージョンアップにも期待を込めて、少し甘いですが星4つとしました。(本来は星3.5くらいが妥当です)

*Gemini Advance:

Google One AI Premiumプランの一環として提供されるこのサービスは、月額19.99ドルで、Gemini Ultra 1.0 LLMを基盤とした、よりパワフルな体験を提供します。ChatGPT PlusCopilot Proと似た複雑な指示と推論を理解できるようになっており、2024年2月8日に150カ国以上でのローンチを果たしました。現在は英語で最適化されていますが、今後更に多くの言語への対応が予定されています。