【TOOLS】Gemini 1.5Proプレビュー版(LLM:評価★★★★☆)

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2月に発表されていたGemini1.5 Proのプレビュー版を遅ればせながら試してみました。現行のGemini1.0 Ultra(有料版)と比べても、出力内容の情報量の多さとその整理された構成から、それが優れていることが一目でわかりました。

特に、長文の要約タスクでは、Gemini1.5 Proが1.0 Ultraと同等かそれ以上の品質を維持していることが驚きでした。名付けの通りであれば、「Pro版」は「Ultra版」よりも劣っているはずなので、もし1.5 Ultraがリリースされるようであれば、その性能がどこまで向上するのか、楽しみです。公表では1.5 Proはベンチマークテストの87%で1.0 Proを上回る性能を示しているとのことで、その基本性能の高さが伺えます。

Gemini1.5では、新しいアーキテクチャ(Mixture-of-Experts:MoE)を採用することで、要求を小さな専門ニューラルネットワークに振り分け、応答時間の短縮と出力品質の向上を実現しているとのことです。

さらに、Gemini1.5 Proの入力は最大100万トークンまで処理可能で、約70万語、11時間の音声、3万行のコード、または1時間の動画に相当する大容量のデータを一度に扱えます。この飛躍的な拡張により、大規模なクエリや広範なデータセットの分析が可能になります。

筆者独断の評価は星4つ。正式版の発表を控えているので星を一つ減じておきましたが、今後発表されるであろうGemini1.5 Ultraには大いに期待をしています。5月14日のGoogle IOカンファレンスで、正式な発表があるのでしょうか。また先日のAppleとの提携の話から推測するに、この革新的なモデルがiPhoneに搭載される可能性にも期待が高まります。