投稿者: スペインのスタートアップ企業、Freepikが最新のAI画像生成モデル「Mystic」をリリースしました。FreepikとMagnific AIが共同開発したMysticは、フルHD解像度（1,664 x 2,432）の高精細画像を直接生成できるのが特徴です。人物、動物、風景はもちろん、ファンタジーシーンやインテリアデザイン、建築コンセプトなど、幅広いジャンルの画像を、まるで写真のようにリアルに生成できます。プロンプト（指示文）の内容を正確に反映した画像が得られるのも強みです。
Mysticは、Black Forest社のオープンソースモデル、「Flux」をベースに、独自の微調整や高解像度画像生成技術、パラメータ最適化などを組み合わせてカスタマイズしています。開発には写真家やデジタルアーティスト、VFXスペシャリスト、デザイナーなど、各分野の専門家が監修を行いました。
現在、MysticはFreepikのプレミアムサブスクリプションで利用できます。また、近日中にMagnific AIでも提供開始予定です。MidjourneyやDALL-Eなど、既存の主要なAI画像生成ツールに対抗する強力な選択肢となる可能性を秘めています。
Freepikは2010年にスペインのマラガで設立され、デザイナー向けの無料グラフィック画像を提供するサービスとして成長してきました。Financial Timesによってヨーロッパで最も急成長している30社の1つに選ばれ、Microsoft、FedEx、Amazon、Spotifyなどの大手企業にも利用されています。2020年にはスウェーデンの投資会社EQTが過半数の株式を取得しました。
Mysticのリリースは、Freepikの成長戦略の一環であり、AI画像生成市場に大きな影響を与える可能性があります。高解像度出力と幅広い画像生成能力を武器に、業界の新たなスタンダードとなることが期待されます。