FirstMarkが2024年版のMAD(機械学習・AI・データ)業界マップを公開

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ニューヨークのVC、FirstMarkは毎年MAD(機械学習(ML)、AI、データ)分野のスタートアップ企業を網羅した業界マップをまとめています。2024年版では、前年と比べて掲載企業数が大幅に増加し、2011社に達しました。これは、特に生成AI(genAI)関連企業の爆発的な増加を反映したものとなっています。

Image Source: Capture from Firstmark(拡大版の地図はコチラ

2024業界マップでは、インフラ、分析、機械学習、AI、アプリケーションなどのカテゴリが見直され、AIエコシステムの現状をより的確に表現するようになっています。また、構造化データと非構造化データの違い、モダンデータスタックの進化、AIが様々な分野に与える影響、データインフラ統合の重要性、大手テック企業間の競争の激化など、24のテーマが浮き彫りになりました。

投資の面では、AIが主導権を握り、OpenAIやAnthropicなどの基盤モデル(foundation model)開発企業やAIインフラ企業に多額の資金が投入されています。M&Aも活発で、業界全体で戦略的な再編と統合が進んでいます。また、昨今の厳しいIPO環境にもかかわらず、2024年はAI関連企業の上場が特に注目されています。

FirstMarkの業界マップは比較的大手の企業が中心で、全てのスタートアップを網羅しているわけではありませんが、それでも数年前と比べると隔世の感があります。この業界地図を見ても、AI分野は、技術的なブレークスルー、活発な投資活動、社会全体への影響の拡大によって特徴づけられる、急速に進化する活気に満ちた分野だと言えるでしょう。