【資金調達:シリーズD】不動産業界向けAI企業EliseAI、7,500万ドル調達

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不動産業界向けの会話型AI企業EliseAIが、2024年8月14日にシリーズDラウンドで7,500万ドル(約110億円)の資金調達を実施しました。この調達により、EliseAIの企業価値は10億ドル(約1460億円)を超え、ユニコーン企業の仲間入りを果たしました。

EliseAIは、2017年にMinna Song(CEO)とTony Stoyanov(CTO)によってニューヨークで設立されました。同社のプロダクトを使うと、不動産の所有者や管理者が、見込み客や入居者とのコミュニケーションをAIにより自動化することができます。このシステムの導入により、リース成約率が125%以上向上、管理業務の90%以上が自動化され、入居者とのコミュニケーションが40%以上改善、家賃の滞納が50%以上削減できたとされています。

創業以来、EliseAIはすでにEquity Residential、AvalonBayなど、全米TOP50にランクされている不動産所有者・運営者の70%と提携し、米国のマルチファミリーアパートユニットの12分の1で利用されるまでに成長しました。前回のシリーズC以降、年間経常収益は2.5倍以上に拡大しています。

今回の資金調達は、Sapphire Venturesがリード投資家を務め、Navitas Capital、Point72 Private Investments、DivcoWest Ventures、Koch Real Estate Investmentsなどの既存投資家も参加しました。調達資金は、チームの急速な拡大、継続的な製品イノベーション、業界パートナーシップのポートフォリオ構築に充てられる予定です。

EliseAIは不動産業界での成功を基に、2023年からヘルスケア業界にも進出し、患者とのコミュニケーションや予約管理、請求・支払いなどの非臨床業務の自動化も実現しています。今回の資金調達により、両業界でのさらなる成長と革新が期待されます。