ElevenLabsが、ポッドキャスト生成機能「GenFM」をElevenReaderアプリ内で公開しました。ユーザーは自分が聞きたいコンテンツをアップロードすると、自動的に2人のAIホストによる対話形式のポッドキャストを生成することができます。
GenFMの特徴は、PDFや記事、電子書籍などの静的なテキストを、自然で魅力的な音声による会話(ポッドキャストコンテンツ)に変換する点にあります。高度なAIアルゴリズムを活用し、コンテンツの内容やトーンに合わせて、AIホストの話し方やイントネーションを適応させることで、リスナーにとって親しみやすく、楽しめる音声体験を提供します。
さらに、GenFMは英語、日本語、ヒンディー語など32の言語に対応しており、世界中の多様なオーディエンスのニーズに応えることができます。ユーザーは自分の好みの言語でコンテンツを楽しむことができ、情報へのアクセスのしやすさを大きく向上させる、としています。
この機能は、GoogleのNotebookLMの中で同様の機能(Audio Overview)が先行してリリースされており、アメリカで大変な人気を集めています。日本ではポッドキャストはそれほど人気のサービスではありませんが、欧米では日常的に利用されており、例えば散歩の途中や通勤途中、ジムでの運動の際などに、ポッドキャストのニュースコンテンツを聴いている姿をよく見かけます。また大学生は、講義の予習・復習のために、授業の内容の難しいテキストを読み込ませて、親しみやすいポッドキャスト形式で聴いて内容を把握する、という使い方が人気のようです。
今回のGenFMはそれとほぼ同じ機能です。ElevenLabsは音声生成に強みを持っているため、AIホストの会話音声の自然さやトーンをコンテンツに合わせて変化するあたりを「ウリ」にしたいところなのだと思いますが、デモを聞く限りはNotebookLMとほぼ変わらないか、少し劣るように感じました。今後の更なるアップデートに期待したいところです。