人間のような自律型AIソフトウェア開発者の開発を手掛けるCosine社が、シードラウンドで250万ドル(約3.7億円)の資金調達を実施しました。同社はロンドンとサンフランシスコを拠点とし、2022年の設立。起業支援アクセラレータY Combinatorの卒業企業でもあります。
近年、Y Combinatorの投資先ではコーディングを自動化するアプリケーションが増加傾向にあると伝えられていましたが、Cosine社はその流れを具現化した存在と言えます。
同社の主力製品は「Genie」と呼ばれる人工開発者で、バグの解決や新機能の構築、コードのリファクタリングなどが可能。自律的に、または人間の開発者と協力して作業を行います。AIモデルのソフトウェアエンジニアリング能力を測定する業界標準ベンチマーク「SWE-Bench」では30%のスコアを記録し、従来の最高スコアを大幅に上回る性能を示しました。OpenAIのGPT-4の1.31%と比べても2196%高い成績です。
今回のシードラウンドではUphonestとSOMA Capitalがリードインベスターを務め、Lakestar、Focalなども参加。調達資金は事業拡大と開発努力の強化に充てられる予定です。