サンフランシスコ拠点のAIスタートアップ、Contextual AIがシリーズAで約120億円を調達しました。Greycroftが主導し、Bezos ExpeditionsやNvidiaのNVenturesなど名だたる投資家が名を連ねています。また、シードラウンドに参加したBain Capital Ventures、Lightspeed Venturesなども参加しています。
Contextual AIは、企業向けに言語モデルのカスタマイズを行い、専用のAIアプリケーション構築を支援するBtoBサービスを提供しています。彼らの強みは、RAG 2.0と呼ばれる技術で、社内にたまったデータを活用し、カスタマーサポートセンターなどで生成AIの回答精度と信頼性を向上させる点にあります。
調達した資金は、AIモデルの性能向上とプラットフォームの拡張に充てられます。特に、RAG 2.0を活用し、誤った情報(ハルシネーション)を抑えた信頼性の高い社内AIアプリを迅速に構築できるよう技術開発に注力していく予定です。
Contextual AIは、Hugging FaceやMetaでの研究経験を持つDouwe Kiela氏(CEO)とAmanpreet Singh氏(CTO)によって設立されました。特にKiela氏は、Meta AI ResearchでRAG技術の開発を率いた経歴を持ちます。
同社はFortune500企業をターゲットとしており、最近ではQualcommやHSBCなどが顧客に名を連ねています。