カナダのCohere、23言語対応の最新言語モデル「Aya 23」を発表

投稿者:

カナダのAI企業Cohere For AI(C4AI)が、23言語に対応する最新の大規模言語モデル「Aya 23」を発表しました。Aya 23は、世界人口の約半分に高度な言語モデルを提供することを目指しています。

Aya 23には、効率性とアクセシビリティを重視した8B(80億)パラメータモデルと、Command Rアーキテクチャに基づく35B(350億)パラメータの先進モデルが用意されています。これらのモデルは、101言語をカバーしていた以前のAya 101イニシアチブを発展させ、より深く各言語に対応しています。

Aya 23は、自然言語理解、要約、翻訳などの複雑なタスクにおいて優れた能力を発揮し、様々なベンチマークでAya 101を大幅に上回るパフォーマンスを示しています。また、GoogleのGemmaやMistralなどのオープンソース競合モデルをも超える結果を達成しました。

Aya 23は、Ayaプロジェクトの一環として開発されました。Ayaプロジェクトは、世界中の3,000人の協力者と共に、最大規模の多言語命令微調整データセットと最先端の多言語モデルを構築するオープンサイエンスの取り組みです。研究や安全性の監査のために、Aya 23はHugging Faceで実験・利用可能となっています。

Cohereは、BtoBでクライアント企業のためにオンプレミスでオープンソースのLLMを実装し、サービスを提供する企業です。同社はOracleやAccentureなどと協業し、幅広いクライアントを獲得しています。今回のAya 23の発表により、Cohereの世界での営業展開力がさらに強化されることが期待されます。