中国の深書(シェンシュ)科技と清華大学が共同開発した動画生成AIツール「Vidu」が登場しました。テキストの説明から短い高解像度のビデオを生成することを目的としたVidu は、ダイナミックなカメラの動きやリアルなビジュアルエフェクトを実現しています。現時点では16秒までのクリップ生成に限定されていますが、そのデモ映像はOpenAIのSoraほどではありませんが、それなりのレベルに達してきていることがわかります。
Viduはまだ一般公開されていませんが、早期アクセス用のウェイトリストに登録することができます。将来的には、PixWeaverというAIツールへの統合も計画されているとのことです。
SoraとViduは、どちらもクオリティの高い映像を作ることを目指しており、Viduのデモ動画ではいくつかの共通するプロンプトが使用されていました。デモ映像を見る限り、現時点ではSoraの方がクオリティは高いように見えます。またSoraは最大60秒のクリップを提供できるのに対し、Viduは現在16秒に制限されています。ただ、SoraとViduはどちらもまだ一般公開されていないため、実際の評価は公開されてからということになりそうです。
Viduの登場により、中国がAIビデオ生成の分野で米国の強力な競争相手であることが明らかになりました。今後Soraを本当に凌駕するかどうかは定かではありませんが、その可能性を示す今回の発表となりました。