中国Kuaishouの動画生成AI「Kling AI」が世界展開

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中国のテック企業Kuaishou(快手)が開発した動画生成AIモデル「Kling AI」が、このたび世界展開を果たしました。以前は中国の携帯電話番号が必要でしたが、現在はメールアドレスのみで世界中のユーザーが利用できるようになりました。

Kling AIは、高品質な動画を最大2分間、1080p解像度、30fpsで生成できます。3D時空間アテンションシステムを使用し、複雑な動きや物体の相互作用を正確に再現することができます。テキストから動画生成(Text to Video)、画像から動画生成(Image to Video)、静止画生成(KOLORS)など、多様な機能を備えています。

発表時には、OpenAIのSoraと同等のクオリティの動画が生成できると話題になっていましたが、特にアジア系の顔の生成や動きの再現に優れていると評価されています。食べ物を食べる動作や顔の表情の変化など、細かい動きの再現力が高いとされています。

Kling AIは現在、公式ウェブサイト(klingai.com)で利用可能で、アプリのインストールは不要です。ユーザーは1回あたり4.5秒ずつ生成でき、最大2分間の動画を生成することができます。

無料で1日66ポイントが付与され、1回の動画生成には10ポイントが必要です。無料分を超えて動画を生成する場合には、追加ポイントの購入か、ゴールド、プラチナ、ダイヤモンドの3つのティアから選べるサブスクリプションプランへの加入が必要となります。

Kling AIの世界展開により、クリエイターやマーケターにとって、高品質な動画コンテンツを簡単に生成できる新たな選択肢となりました。OpenAIのSoraはまだ一般には非公開ですが、動画生成AIの競争が激しくなってきています。