OpenAI は、同社の AI アシスタント「 ChatGPT 」の新機能「 ChatGPT Pulse 」を発表しました。この機能は、月額 200 ドル(約 2 万 9600 円)の ChatGPT Pro ユーザー向けに先行公開されるもので、個人の状況や興味に合わせて毎朝パーソナライズされたブリーフィングを自動生成します。
ChatGPT Pulse は、従来の「ユーザーが質問→ AI が答える」というスタイルから一歩進み、 AI がユーザーに代わって非同期でリサーチを行い、翌朝にカスタマイズされた新着情報を配信するサービスです。ブリーフィング内容は、過去のチャット履歴やユーザーのフィードバックをもとに生成されます。さらに Gmail や Google カレンダーを連携することで、スケジュールや予定も反映され、よりユーザー個別の興味・関心に合わせた情報を提供します。
この機能の基盤には、約 7 週間前にリリースされた GPT-5 が使用されており、より高度なパーソナライズを実現しています。1 日 1 回、最新の関心トピックやおすすめ情報が「ビジュアルカード」としてまとめて表示され、内容はスキャンしやすく、詳細の確認や気になるネタの保存も可能です。「 Curate 」機能を使えば、希望するテーマ(例えば金曜はローカルイベント情報、毎朝テニスのプロ活動ニュースなど)をリクエストできます。また、フィードバック機能により、 AI の提案精度や個人化が日々アップデートされていきます。
Gmail や Google カレンダー連携時は、会議アジェンダのドラフト、誕生日ギフトリマインダー、旅行のレストラン提案なども追加されます。表示されるトピックは「安全チェック」を経ており、有害な内容が表示されないよう配慮されています。
現時点では ChatGPT Pro ユーザーのモバイルアプリ版で先行利用可能で、利用者のフィードバックにより改良・拡大が進む予定です。今後は Pulse の対象を Plus 会員や一般ユーザーにも広げることを計画中です。より多くのアプリ連携や自動アクションも視野に入れており、「ただ相談する AI 」から「主体的に有用な提案を行うパートナー」への進化を目指しています。