【TOOLS】Character.ai(ChatBot:評価★★☆☆☆)

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  • 総合評価:★★☆☆☆
  • 会話の自然さ:★★★☆☆

Character.ai」を試してみました。Character.aiは、Transformerの研究論文の共著者が設立した会社が提供するサービスで、ユーザーが独自のキャラクターを作成し、そのキャラクターと対話ができるようになります。

Character.AIは、独自の大規模言語モデル(LLM)を活用し、ユーザーがキャラクターの性格や応答を詳細に設定できるようになっています。サービス開始から短期間で多くのユーザーを獲得し、昨年5月にリリースされたiOSとAndroid向けのアプリは初週で170万ダウンロードを記録しました。2023年3月のシリーズAラウンドで1億5000万ドル(約235億円)を調達し、評価額は10億ドル(約1570億円)に達しています。エンターテインメントだけでなく、教育やビジネスなどの分野で応用が期待されています。

基本的には無料で利用可能ですが、月額9.99ドルの有料プラン「Character.AI+」も提供されています。有料プランでは、優先アクセスやレスポンスのスピードアップ、新機能への早期アクセスなどの特典があります。

実際に試してみると、AIがそのキャラクターになりきって応答してくれます。例えば、イーロンマスクのキャラクターであれば、それっぽい内容や口調で色々と答えてくれますし、臨床心理士のキャラクターであればカウンセリングをしてくれたりします。

ただ、ずっと話していたいかというと、会話の内容は通り一遍というか表層的な印象で、あまり長く会話を続けられるものでもありません。また、音声対応もしているキャラクターもありますが、基本的にはテキストベースでの会話が多いのも影響しているかと思います。

日本ではCotomoというサービスが話題を集めていますが、現段階では、Cotomoの方が音声ベースで会話のフィラーや相槌など、より自然な会話ができる印象を持ちました。

筆者の独断の評価は星2つです。そもそも会話を続けさせるところの作り込みが甘い点が気になりました。また、有料プランの利点もよくわからず、マネタイズという面でも疑問を感じます。アメリカでは以前から話題になることも多く、またTransformerの共著者の会社ということで期待していましたが、厳しい評価にしました。そろそろ何か画期的なアップグレードを出さないとこのままでは持たないのではないでしょうか。