【IPO】AI半導体企業Cerebras Systems、IPO申請を提出 注目集まる

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AI向けの半導体チップを開発するスタートアップ企業Cerebras Systemsが、NASDAQ市場への上場を目指し、2024年9月30日に新規株式公開 (IPO) の申請書類を提出しました。上場時の銘柄コードは「CBRS」となる予定です。IPOによる資金調達額は8億ドル(約1170億円)から10億ドル(約1470億円)、企業価値は70億ドル(約1兆円)から80億ドル(約1.17兆円)になると見込まれています。

Cerebras Systemsは2016年に設立され、カリフォルニア州サニーベールに本社を置く企業です。主力製品は、AIの処理に特化した大規模な「ウェハースケールエンジン (WSE)」チップです。2024年上半期の売上高は1億3640万ドル(約200億円)で、前年同期と比べて大きく増加しました。また、純損失は6660万ドル(約98億円)で、業績は改善傾向にあります。

Cerebras Systemsには、Foundation Capital、Benchmark、Eclipse Ventures、Alpha Wave、Coatueなど、著名な投資家が資金を提供しています。さらに、OpenAIのCEOであるSam Altman氏やSun Microsystemsの共同創業者Andy Bechtolsheim氏も出資者として名を連ねています。また、アラブ首長国連邦のAI企業Group 42 (G42) が重要な戦略的パートナーであり、2023年のCerebras Systemsの売上の83%を占めています。

Cerebras Systemsは、NVIDIAの強力なライバルと目されています。同社は、自社の第3世代WSE-3チップが、NVIDIAの人気モデルH100よりもコア数、メモリ、チップサイズにおいて優れていると主張しています。AIチップ市場は急速に成長しており、競争も激化しています。Amazon、Google、Microsoftなどの大手クラウドプロバイダーも、独自のAIチップ開発に力を入れています。

Cerebras SystemsのIPOは、ChatGPTのリリース以降、初めての大規模なAI関連企業の上場となります。今後、AI関連企業のIPOが相次ぐと予想され、市場の動向に注目が集まります。