ByteDance が Seed 2.0 発表、破壊的価格設定が話題も動画生成モデルでは著作権問題が浮上

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ByteDance は 2026年2月14日、新世代 AI モデル Seed 2.0 を正式にリリースしました。Pro、Lite、Mini の3つの汎用モデルと Code モデルの計4つで構成され、元 Google DeepMind 副社長の Wu Yonghui 氏が主導する約1兆パラメータのプロジェクトです。

Seed 2.0 Pro は GPT-5.2 High や Gemini 3 Pro に対抗するモデルとして、数学推論で AIME 2025 において 98.3% を記録し、国際数学オリンピックで金メダル級の成績を達成しました。コーディング能力では Codeforces で 3020点、SWE-Bench Verified で 76.5 を記録しています。長時間動画処理でも VideoMME で 89.5% と優れた性能を示しました。

最大の特徴は破壊的な価格戦略です。API 価格は100万入力トークンあたり約 0.47 ドル(約71円)、100万出力トークンあたり 2.37 ドル(約356円)と、Claude Opus 4.5 の約10分の1、GPT-5.2 と比較して入力で約3.7倍、出力で約5.9倍安価に設定されています。Seed 2.0 は Doubao アプリを通じて2億人以上のユーザーにサービスを提供しており、LMSYS Chatbot Arena ではテキスト部門で6位、ビジョン部門で3位にランクインしています。

同時にリリースされた動画生成モデル Seedance 2.0 は、テキストプロンプトから15秒までの動画を作成可能ですが、Brad Pitt や Tom Cruise などの実在俳優を使用した動画が拡散し、大きな論争を引き起こしました。2026年2月13日、Walt Disney Company が ByteDance に停止命令書を送付し、Paramount Skydance も知的財産の侵害を告発しました。Motion Picture Association(MPA)も2月16日に公式声明で「組織的侵害」を主張し、Netflix、Warner Bros. などが法的脅迫を送付する事態に発展しています。ByteDance は2月16日に知的財産権保護措置を強化すると表明しましたが、Seedance 2.0 API のリリースは延期される可能性が浮上しています。俳優組合 SAG-AFTRA も「メンバーの声と肖像の無断使用は容認できない」と非難声明を発表し、AI 技術と著作権保護の対立が鮮明になっています。