BlackForestLabsが新しいAI画像編集ツール「FLUX.1 Tools」を発表

投稿者:

ドイツを拠点に活動するAIスタートアップBlackForestLabsは、画像生成AIモデルの「FLUX.1」を強化する4つの新機能を提供する「FLUX.1 Tools」を発表しました。こうした機能群は例えば競合のStabilityAIのモデルなどでも実装が進んでおりましたが、FLUXも追いついてきました。

主要な機能の1つ目は「FLUX.1 Fill」で、画像内の一部を編集したり(インペインティング)、画像の境界を超えて拡張したり(アウトペインティング)することができます。既存の画像と新しい編集内容を自然に融合させることが可能で、同等の機能を提供している競合製品を上回る生成品質を実現しています。

2つ目は「FLUX.1 Depth & Canny」で、深度マップやキャニーエッジ検出を使用して、画像の基本構造を保持しつつ、プロンプトでの入力に基づいて画像のスタイルを変更することができます。

3つ目の「FLUX.1 Redux」は、入力画像とプロンプトに基づいて画像を再作成・リミックスするためのアダプターで、新しいアイデアを繰り返し入れながら画像を改善していく際に特に有用です。

このツール群は、オープンアクセス版の「FLUX.1 [dev]」と企業向けの専門的なAPI経由で提供される「FLUX.1 [pro]」の2つのバージョンで提供されています。

FLUXベースのアプリケーションを作っている、fal.ai、Replicate、Together.aiなどのパートナー企業がすでにこれらのモデルをツールに統合しており、直接これらのサイトにアクセスして使用してみることが可能です。また、Xのプレミアムまたはプレミアムプラスユーザーは同社のGrokを通じて試すこともできます。

OpenAIなどのAIチャットの分野だけでなく、画像生成AIの分野でも着実に細かい機能改良が続き、ツールの実用性が上がっています。