Appleが水面下でAIスタートアップ買収を進める(DarwinAI)

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Appleが今年初めに、カナダのAIスタートアップ「DarwinAI」を買収していたことが明らかになりました。DarwinAIは製造業向けにAIを活用した視覚検査技術を開発しており、Appleの製造ラインの効率化に役立つと期待されています。

さらに、DarwinAIはAIモデルを小型化・高速化する技術も持っているため、Appleが今後のiOS 18で導入するとみられているオンデバイスの生成AI機能に活かせる可能性があります。

Appleは他社と比べて生成AI機能のリリースが遅れていますが、ティム・クックCEOは今年後半にそのような機能を導入する計画を示唆しています。Appleは新技術への参入において、他社より出遅れ気味ながらも、完成度の高い製品を発表するというアプローチを何度も繰り返してきました。今回のAI関連の動きも、同様の戦略なのではないかと予測されています。

6月に開催予定のWWDCでは、新しいM3チップとともに、SiriのAI機能強化など、オンデバイスで動作する大規模言語モデル(LLM)の発表が期待されています。Appleらしい驚きの発表に期待が高まる一方で、期待外れにならないかどうかも注目を集めています。Appleは水面下でしっかりとAI分野の基盤を築いているようです。