米Bloombergは現地時間3月18日、AppleがiPhoneの新機能として、GoogleのAIエンジン「Gemini」を採用するべく交渉中と報じました。今秋リリース予定のiOS18に、Geminiを活用した新機能が搭載される可能性がありますが、契約の詳細はまだ決まっていないと報道しています。
この報道の影響で、AlphabetとAppleの株価はともに上昇しました。ただ、AppleはOpenAIとも協議中と伝えられていて、どのような提携になるのかはまだ明らかではありません。また、Googleを巡っては独占禁止法違反の懸念から、この提携についても規制当局の審査対象となる可能性があり、提携がスムーズに進むためにはまだいくつかのハードルがありそうです。
AppleとGoogleの提携が実現すれば、Googleは20億台以上のApple端末でAIサービスを提供でき、Microsoft・OpenAI陣営への大きな対抗策になります。一方、Appleは、AI分野での出遅れ懸念を解消できるかもしれません。
Wedbushのアナリストは「この提携はAppleのAI戦略に欠けていたピースであり、GoogleにとってはAppleの優良顧客基盤にアクセスできる大きなチャンス」と指摘しています。
GoogleはSamsungとも提携し、Galaxy S24シリーズへのGemini搭載を発表済みです。またAppleのクック CEOは先月、生成AIへの投資加速を表明しており、自社のAIとパートナーのAIを組み合わせて活用したい考えもあるようです。
何らかの発表は早ければ6月のAppleのWWDCイベントで行われる可能性もあり、業界の注目が集まっています。
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