Appleが中国で販売するiPhoneに、中国のIT大手BaiduのAIアシスタントERNIEを使用する可能性があると報じられています。
Wall Street Journal(WSJ)が現地時間3月22日に報じたところによると、AppleはBaiduと中国国内向けのデバイスにおけるAI技術の活用について話し合いを持っているようです。
この報道は、つい先日に伝えられたGoogleとの提携の可能性に関する報道に続くものです。これらの情報から、Appleの戦略の一端が透けて見えます。
現在サファリの検索エンジンでは、すでにGoogleやBaiduとの提携関係が存在しています。ユーザーから見えているのはAppleのSafariですが、その裏ではGoogleやBaiduの検索エンジンが動いていることはすでに周知の事実です。
今後Appleが導入するAIアシスタントについても同様の形態になるのではないかと思われます。インターフェイスはAppleのアプリですが、その裏ではGoogleやBaiduのAIアシスタントエンジンが稼働する、という形態になるのではないでしょうか。
米司法省がグーグルを反トラスト法(独占禁止法)違反で訴えた裁判の審理で同社幹部が明らかにしたところによると、検索エンジンの場合はGoogleがAppleに利用料を支払っているとのことですが、AIアシスタントではどちらがどちらに支払うことになるのか現時点でははっきりしておりません。
こうした動きが次々と報じられている中、6月のWorldwide Developers Conference(WWDC)で何らかの発表があるのか、Appleの AI戦略の全容が明らかになる日が近づいてきているようです。
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