投稿者: Anthropic は、同社の AI アシスタント Claude の新機能「Integrations（インテグレーションズ）」を発表しました。この機能により、Claude が外部のアプリやツールと簡単に連携できるようになります。従来の「Model Context Protocol（MCP）」はローカル環境に限定されていましたが、新しい Integrations ではウェブやデスクトップアプリ全体でリモート MCP サーバーと接続できるようになりました。
この機能により、Jira や Confluence、Zapier、Cloudflare、Intercom、Asana、Square、Sentry、PayPal、Linear、Plaid など 10 以上の人気サービスとすぐに連携可能になります。今後は Stripe や GitLab なども追加される予定です。開発者は独自のサーバーを約 30 分で構築でき、OAuth 認証やデプロイも簡単に行えます。
実際の活用例としては、ユーザーは Claude を通じて各種ツールの情報（プロジェクト履歴やタスク状況など）を一元管理し、会話ベースで複雑な業務を実行できるようになります。例えば、Zapier 連携で数千のアプリを自動化したり、Jira や Confluence でタスク・ドキュメントをまとめて操作したりすることが可能です。
さらに、Claude の「Advanced Research」機能も強化され、ウェブ検索や企業内データ検索など、より深いリサーチが可能になりました。最大 45 分間かけて数百のソースを調査し、引用付きのレポートを提供できます。
このインテグレーション機能の登場により、Claude は単なるチャット AI を超え、API エコノミーのハブとなり、ビジネスやデータ活用の新時代を切り開く大きな転換点となるでしょう。