アマゾン、生成AIを活用した新有料版Alexaサービスを2024年10月にリリース予定

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アマゾンは、生成AIを活用した新しい有料版Alexaサービスを2024年10月頃にリリースする計画があるようです。この情報はThe Washington Postが入手した内部資料に基づくものです。

社内では「Remarkable Alexa」や「Project Banyan」と呼ばれているこの新サービスは、月額最大10ドル(約1,500円)程度での提供が検討されており、より高度な会話能力とユーザーにパーソナライズされた機能を特徴としています。

新機能の一つとして、「スマートブリーフィング」と呼ばれるAIがユーザーの好みに基づいて生成した日々のニュースサマリーの提供が挙げられます。また、Amazonでのショッピング体験を強化することができるようになるとのことです。具体的には、商品の色や成分、セール情報などを直接Alexaに尋ねることができたり、「Shopping Scout」機能により探している商品がセールになった際に通知を受け取れたりするようになります。

この新サービスの背景には、Amazonのデバイス部門の収益性改善を目指す狙いがあります。これまでAlexaは多くの無料機能を提供してきましたが、それが同部門の赤字の一因となっていました。問題児となっていた部門を黒字化すべく急いでいる、という感じです。

特にスマートブリーフィングは、アメリカの大統領選挙の前にリリースすることで、ユーザーが使ってみる動機づけ、を狙っているようです。そこで華々しくデビューを飾ることができるか注目されますが、もしハルシネーション(嘘を言う)を連発してしまうと、一気に信頼を失ってしまう可能性もあります。

新サービスは当初、英語圏のユーザー向けに提供される可能性が高く、日本での提供開始時期は不明です。また、現行の無料版Alexaは維持される予定とのことです。