Amazon、生成AIを搭載した新Alexaを月額制で提供へ

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Amazonが、10年以上の歴史を持つ音声アシスタント「Alexa」を今年の後半に生成AIで刷新し、月額料金制のサブスクリプションプランを導入する予定であることが明らかになりました。

新しいAlexaは、OpenAIのGPT-4やGoogleのGeminiのような最新の生成AIを搭載し、より自然で深い会話が可能になるとのことです。筆者も自宅でAlexaを使用していますが、現在の生成AIの状況を見ると、Alexaの応答は時代遅れの感が否めません。もちろん、応答の安全性や正確性が求められるため、慎重なリリースを目指しているのだと思いますが、そろそろ自然な応答の実装が望まれるところです。

新しいAlexaのサービスは、Amazonプライム会員特典には含まれず、別途月額料金制のサブスクリプションとして提供される予定です。料金は未定ですが、どのような価格設定になるのか注目が集まっています。

Amazon社内でも、創業者ジェフ・ベゾス氏の退任後、Alexaチームは収益性の向上を強く求められるようになりました。ベゾス氏はAlexaを情熱的なプロジェクトとして重視していましたが、新CEOのアンディ・ジャシー氏はAlexaの現状に不満を抱いており、チームはAlexaをより収益力と競争力のあるデバイスへと変革しようとしています。

Alexaチームは、AIエンジニアの獲得競争や生成AIの運用コストの高騰など、多くの課題に直面しています。しかし、すでに何億もの家庭にAlexaデバイスが普及していることは大きなチャンスでもあります。Amazonは、Alexaを人々の生活に欠かせない存在にすることで、AI競争を勝ち抜くことを目指しています。