AlibabaのQwenチームが、325億パラメーターを持つ大規模AIモデル「QwQ-32B-Preview」を発表しました。このモデルは最大32,000語の長文を処理でき、OpenAIのo1シリーズと同様、論理的思考や数学的問題解決において優れた能力を発揮します。AIMEやMATHなどのベンチマークテストではOpenAIのo1シリーズを上回る性能を示しています。
QwQ-32B-Previewは、自己事実確認機能により回答精度を高められるのが特徴です。ただし、この機能により処理時間が長くなる傾向があります。また、その他に現在わかっている課題として、回答中に予期せぬ言語切り替えを行なってしまうことや、常識的推論での性能不足などが挙げられています。
同モデルはApache 2.0ライセンス(オープンソース)で公開され、商用利用可能ですが、完全な複製はできません。
OpenAIのo1-previewは9月に発表されましたが、約3ヶ月遅れでAlibabaがQwQ-32B-Previewを登場させました。米中の技術開発競争は、かろうじてアメリカが月単位の優位性を保っているといえます。