AI物流スタートアップのAifleetが、シリーズBラウンドにて1,660万ドル(約24億円)の資金調達を完了しました。これにより、同社の累計調達額は約5,000万ドル(約71億円)に達しています。
Aifleetはテキサス州オースティンに2020年に設立された比較的新しい企業で、AIを活用したトラック輸送ソリューションを提供しています。同社の技術は、リアルタイムでルートと積載計画を最適化し、ドライバーのスケジューリングを効率化することで、マイル当たりのコストを削減し、必要なトラック台数を持続可能な形で削減することを目指しています。
調達した資金は主に技術研究開発の推進、運営・営業チームの拡大、スケーラブルなインフラの構築に充てられる予定です。今回の資金調達ラウンドは、Heron Rock Fundが主導し、Volvo Group Venture Capital ABやObvious Venturesなど、複数の投資家が参加しました。
Aifleetによると、同社の技術により業界平均と比較して40%以上高いトラック稼働率を実現し、大手キャリアと比較して5倍の営業利益を達成しているとのことです。同社のAIは週あたり2,000京もの組み合わせを管理しているそうです。
分断化が進み非効率な米国のトラック輸送業界において、Aifleetの取り組みはドライバー不足や低い車両稼働率といった課題に対し、技術を活用した解決策を提供する存在として注目されています。Heron RockのTom Williamsは、Aifleetが「アメリカ最大かつ最も収益性の高いトラックロードキャリアになる可能性がある」と述べており、同社の成長に大きな期待が寄せられています。