ニューヨークとサンフランシスコに拠点を置く米国のAI企業Cognition社は、シリーズAラウンドで2,100万ドル(約31億円)の資金調達を行い、完全に自律的にソフトウェア開発を行う世界初のAI「Devin」を発表しました。Devinは、テキストでの指示をもとに、一からソフトウェアプロジェクト全体を独立して作成できます。
Devinは、複雑なコーディングタスクを数百ものステップで計画・実行できるだけでなく、学習やデバッグ、ユーザーとのリアルタイムでの協働も可能です。デモではDevinが様々な課題を解決していく様子を示しています。
また、Devinはコーディングベンチマークテストにおいて、実世界のGitHubの課題を13.86%解決し、従来の最高記録である1.96%を大幅に上回る結果を残しています。
Image source: Cognition AI
Cognition社の創業チームには、高度なスキルを持つ競技プログラマーが含まれており、この背景がAIに効果的なコーディングを教えるための強みになっているようです。CEOのScott Wu氏は、Devinが大規模な言語モデルと強化学習を組み合わせて推論能力を実現しているとしています。
Cognition社は、今回の発表で、優れたコーディングアシスタントではなく、真のAIソフトウェアエンジニアを作り上げたと発表しています。もしDevinが宣伝通りの性能を発揮すれば、プログラミングスキルを必要とせず、誰もがアイデアを形にするためのAI労働者を生み出せる未来の姿を垣間見ることができるかもしれません。
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