AIを活用したコード生成やソフトウェア開発の自動化を行うツールを開発するスタートアップ、Magicが3.2億ドル(約468億円)のシリーズC資金調達を実施しました。この調達により、Magicの累計調達額は4.65億ドル(約680億円)に達しました。
主な投資家には、元Google CEOのエリック・シュミット氏、Alphabet傘下のCapitalG、Atlassian、Jane Street、Sequoiaなどの著名投資家が名を連ねています。
Magicは2022年にエリック・スタインバーガー氏とセバスチャン・デ・ロ氏によって設立されました。現在、従業員数は約20-23人程度の小規模なスタートアップですが、独自の技術力で注目を集めています。同社は1億トークン(約1000万行のコードに相当)の超長文脈を処理できるAIモデル「LTM-2-mini」を開発し、独自のトレーニングおよび推論スタックを構築しています。
今後、MagicはGoogle Cloudと共同で2つのAIスーパーコンピューターを構築する予定です。1つ目はNVIDIA H100 GPUを使用し、2つ目はNVIDIAの次世代Blackwellチップを採用する計画です。将来的には数万個のGPUにスケールアップすることを目指しているとのことです。
AIによるコーディングアシスタントの市場は、GitHub Copilotなどの成功を受けて投資家の注目が集まっており、Cursor、Codeium、Cognition、Augmentなど複数の競合他社が存在する競争の激しい分野です。Magicは超長文脈モデルの開発に注力することで、競合他社との差別化を図っています。