投稿者: - 総合評価：★★★★☆
- リップシンクの自然さ：★★★★★
AIを用いた動画作成プラットフォーム「Pipio」をご紹介します。Pipioは、リアルな人間のアバターを使って、誰でも簡単に動画を作ることができるサービスです。
動画制作の煩わしさをなくし、テキストスクリプトを入力するだけ（もしくは使用したい音声ファイルをアップするだけ）で、文章に合わせた口の動きを加え、不自然さのない動画をものの数分で作成することができます。口の動きを合わせるリップシンクに関しては実用化できるレベルに達していると感じました。
Pipioのもう一つの特長は、多様性に富んだアバターの存在です。年齢、性別、人種を問わず、幅広い層のアバターが用意されているため、自社のブランドイメージや訴求したいターゲット層に合わせて最適な「顔」を選ぶことが可能です。
さらに、20以上の言語に対応したテキスト読み上げ機能も搭載されています。英語、中国語、スペイン語など、グローバル市場に向けた多言語展開が可能になります（日本語にも対応）。読み上げ音声は若干の不自然さはまだ残るものの、表に出してもおかしくない最低限のレベルには達しているかと思いました。読み上げに限っていえば、もっと自然なAIツールは他にもあるので、組み合わせて使ってもいいかもしれません。
記事の評価は星4つ。コストを抑えつつ、多言語での動画配信を可能にするPipioは、教育コンテンツやマーケティング、社内研修など、様々な企業で活用できるいいサービスだと感じました。ただし、リップシンクと読み上げ音声の自然さは（今でも十分ではあるものの）今一歩改善を期待したいところです。