Anthropic は 2026 年 10 月 7 日、AI モデル「Claude Haiku 5.5」をリリースしました。Amazon Web Services・Google Cloud・Microsoft Azure の主要クラウド 3 社でも同日から利用できます。
注目すべきは価格の大幅な引き下げです。前世代の Haiku 4.5 と比べてトークン単価が 90% 下がり、実際の業務で使った場合でも平均約 75% のコスト削減が見込めるとされています。大量のデータ処理や繰り返しの多い定型業務に AI を活用したいと考えている企業にとって、導入のハードルが一段と低くなりました。
性能面の向上も顕著です。PC の操作能力を測るベンチマークでは前世代の 15.7% から 72.4% へ、コマンドラインでの複雑な作業では 0% から 39.2% へと大きく改善しました。論理的な推論を問うテストでも 57.4% を記録し、Anthropic が公表した全ベンチマークで同価格帯の競合モデル「GPT-6 Luna」を上回っています。
使い勝手の面では、処理の深さを 5 段階で調整できる「Effort Setting」を Haiku シリーズとして初めて搭載しました。速度を優先したい場面と精度を重視したい場面でそれぞれ最適な設定を選べるため、コストと品質のバランスをより細かくコントロールできます。
想定される活用シーンとしては、カスタマーサポートの自動応答、大量文書の要約・分類、ウェブブラウザを使った情報収集の自動化などが挙げられています。業務管理ツール Asana のエンジニアは「応答速度が 30% 以上改善し、処理スピードが最大 2.5 倍になった」と評価しています。
今回の発表に合わせ、上位モデルの Sonnet 5.5 のコスト引き下げや、有料プラン向けの API 利用枠の追加付与も同時に発表されました。Anthropic は今年の前半、性能はいいが高い、と敬遠されがちでしたが、価格・性能・使い勝手の三方向から AI 活用のコストを総合的に下げる方針を着実に進めています。
