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Sakana AI が「Fugu」を発表、複数の AI を自動で使い分けるサービスで特定モデルへの依存リスクを低減

Sakana AI が「Fugu」を発表、複数の AI を自動で使い分けるサービスで特定モデルへの依存リスクを低減
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東京を拠点とする Sakana AI は 2026 年 6 月 22 日、新サービス「Sakana Fugu」および上位版の「Fugu Ultra」を正式に発表しました。

このリリースの背景には、2026 年 6 月 12 日に起きた Anthropic のサービス停止があります。米商務省が安全保障上の輸出規制を理由に指令を発し、Anthropic は主力 AI モデル「Fable 5」と「Mythos 5」へのアクセスをすべての顧客に対して即日停止しました。AWS や Google Cloud など主要クラウドも同時に影響を受け、これらのモデルを業務に組み込んでいた企業は突然サービスを利用できなくなりました。Sakana AI の CEO David Ha 氏は、Fugu の発表をこの出来事への明確な回答として位置づけています。

Fugu の核心にあるのは「特定の AI モデルに頼らない」という設計思想です。複数の AI モデルを裏側で自動的に組み合わせ、利用者には一つのサービスとして提供します。どのモデルをいつ使うかはシステムが自律的に判断するため、特定のプロバイダーのサービスが突然停止しても、別のモデルで処理を継続できる構造になっています。具体的なモデルの構成は非公開ですが、学術誌 ICLR 2026 に採択された研究論文を技術的な基盤としています。

性能面では、ソフトウェア開発の自動化を測る標準指標「SWE-Bench Pro」で 73.7 を記録し、現在公開されている主要モデルの中でトップの水準です。ただし Sakana AI 自身は競合の Fable 5 を「上回る」とは主張しておらず、「同等水準」との表現にとどめています。

料金は月額 20 ドル(約 3,000 円)の Standard、100 ドル(約 15,000 円)の Pro、200 ドル(約 30,000 円)の Max の 3 プランです。使った分だけ支払う従量課金も選択でき、2026 年 7 月末までに契約したユーザーには翌月分が無料になるキャンペーンも実施しています。ただし現時点では EU・EEA 地域での提供は準備中です。

技術系コミュニティでは「高性能なモデル切り替えツール」との見方もあり、複数モデルを介することによる応答速度やコストの問題も課題として挙がっています。それでも、一つのAI モデルへの依存が企業のリスクになりうると示された今、「最強のモデルを持つより、複数のモデルをうまく組み合わせる仕組みを持つ方が重要」という考え方を体現したサービスとして、広く注目を集めています。