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Anthropic と Akamai、18 億ドルのクラウドインフラ契約を締結

Anthropic と Akamai、18 億ドルのクラウドインフラ契約を締結
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AI 開発企業の Anthropic が、インターネットインフラ大手の Akamai Technologies(NASDAQ: AKAM)と、総額 18 億ドル(約 2,700 億円)・期間 7 年のクラウドサービス契約を結んだと報じられています。Bloomberg によると、Akamai の CEO トム・レイトン博士が 2026 年第 1 四半期の決算説明会で「大手 AI モデルプロバイダーと同社史上最大の顧客契約を締結した」と発表しており、関係者がその相手を Anthropic と明かしています。

このニュースを受け、Akamai の株価は発表翌日に 27 %上昇し、同社 28 年の歴史で最大の 1 日上昇率となりました。週間ベースでも 40 %を超える上昇を記録し、 2013 年以来最高の週間パフォーマンスとなっています。契約規模は年換算で約 2 億 5,700 万ドル(約 386 億円)に相当し、Akamai のクラウドインフラ事業の現在の年間売上高を単独で 2 倍以上に押し上げる水準です。

Anthropicが Akamai を選んだ理由として注目されるのが、同社の分散型インフラです。Akamai は 130 カ国・ 700 都市にわたる 4,300 拠点にサーバーを配置しており、 2026 年 3 月 16 日には最新の NVIDIA GPU を 4,400 以上の拠点に展開する「 AI Grid 」の全世界展開を完了しました。大手クラウド事業者が拠点を持たない地域でも AI 処理を実行できるこの仕組みは、各国の法規制やデータの国外持ち出し制限への対応という面でも強みを持っています。

Anthropicの CEO ダリオ・アモデイ氏は 2026 年第 1 四半期について「年換算で 80 倍の成長を経験した」と語っており、計算資源の確保が急務になっています。同社の年換算売上高はすでに 300 億ドル(約 4 兆 5,000 億円)に達しており、開発者向けツール「 Claude Code 」の急速な普及が成長を牽引しています。Akamai との契約のほかにも、Amazon・ Google・ Broadcom・ Microsoft・ NVIDIA・ SpaceX といった主要企業と相次いで大型契約を締結しており、インフラ調達を複数の経路で同時に進めている状況です。

こうした動きの背景には、AI 処理に必要な計算需要が特定のクラウド事業者だけでは賄いきれないほど拡大しているという現実があります。なお Akamai にとっては、売上の大部分を 1 社に依存するリスクも今後の課題として挙げられています。