Anthropic は 2025 年 5 月 6 日、サンフランシスコで開催した開発者向けイベント「 Code with Claude 」で、 AI エージェント開発プラットフォーム「 Managed Agents 」の新機能を発表しました。同プラットフォームの利用量はこの 1 年で 17 倍に拡大しており、企業による AI エージェント活用が急速に広がっていることを示しています。
今回の目玉となるのが「 Dreaming 」です。名前は少し詩的ですが、機能は実用的です。 AI エージェントが過去の作業履歴を定期的に見直し、有用なパターンや知識を自動的に整理・蓄積していく仕組みです。人間が仕事を通じて経験を積み、次第に要領よく動けるようになる感覚に近いかもしれません。一定の時間や回数の条件を満たすと自動で処理が走り、最大 100 件分の履歴を対象とします。法律分野の AI スタートアップ Harvey がこの機能を試したところ、タスクの完了率が約 6 倍に向上したとのことです。現在はリサーチプレビューの段階で、利用には申請が必要です。
2 つ目の「 Outcomes 」は、 AI の出力品質を高める仕組みです。開発者があらかじめ「どのような結果を成功とみなすか」を定義しておくと、別の Claude が第三者として出力を採点し、不十分な場合は修正を促します。内部テストでは、従来の手法と比べてタスクの成功率が最大 10 ポイント改善しました。 Word 文書や PowerPoint ファイルの生成精度も それぞれ約 8 〜 10 % 向上しています。
3 つ目は「マルチエージェント・オーケストレーション」です。複数の AI エージェントが役割分担しながら並行して作業できる仕組みで、大量のデータ処理や複雑な調査に適しています。 Netflix のチームがこれを活用して数百件のプログラムを横断的に分析し、複数のシステムにまたがる問題を特定した事例が紹介されました。
2つ目と3つ目の機能(Outcomes とマルチエージェント機能)はすでにパブリックベータとして利用可能となっています。
