AI 検索スタートアップの Exa が、新しい検索サービス「Deep Max」を正式に公開しました。競合他社と比べて最大 20 倍速く動作しながら、高い検索精度も維持できると同社は説明しています。
Deep Max は、既存の上位プラン「Exa Deep」を大幅に改良したものです。2026 年 3 月に刷新され、質問の意図をくみ取りながら複数の検索を並行して実行し、出典とともに回答をまとめて返せるようになっています。また今回の刷新では、回答の各項目がどの情報源に基づいているかを明示できる機能も加わりました。たとえば企業調査で「この売上高の出典は?」「設立年の根拠は?」と確認したい場面でも、参照元を項目単位で追うことができます。情報の裏付けを一つひとつ調べ直す手間が省けるため、実務での活用場面は広いといえます。
情報の鮮度という点でも強みがあります。インターネット上の膨大なページをほぼリアルタイムで取り込み続けており、速報性の高いニュースや直近の決算情報なども反映されやすい設計です。精度向上のためのモデル開発にも相当な投資を行っており、こうした基盤への先行投資が速度と精度を両立させる源泉となっています。
競合サービスとの比較では、Perplexity など主要サービスに対して速度・精度ともに優位な結果が出ていると報告されています。企業調査や財務リサーチ、決算報告書の分析など、複数の資料を横断して情報を整理する業務での活用が特に想定されており、従来は時間のかかっていた調査作業を効率化できる可能性があります。
料金は 2 段階で設定されています。標準プランは応答時間 4〜 12 秒で 1,000 回あたり 12 ドル(約 1,800 円)、より深い分析を行う上位プランは 12〜 50 秒で同 15 ドル(約 2,250 円)です。標準プランは旧来より 20% 値下げされました。月額契約では、小規模向けの 49 ドル(約 7,350 円)プランと、大口向けの 449 ドル(約 67,350 円)プランが選べます。
Exa は 2021 年にサンフランシスコで創業した企業で、もとは「Metaphor」という社名でした。2025 年 9 月には大手ベンチャーキャピタルの Benchmark が主導したシリーズ B で 8,500 万ドル(約 127 億 5,000 万円)を調達し、企業評価額は 7 億ドル(約 1,050 億円)に達しています。AWS・Databricks・Vercel などを顧客に持ち、2025 年の売上高は 1,200 万ドル(約 18 億円)と、前年の 570 万ドル(約 85 億 5,000 万円)から倍以上に伸びています。
同社は「検索と AI の融合が加速している」との見方を示しており、将来的には AI が人間よりも多く検索を行う時代が来ると予測しています。単に情報を探すだけでなく、問いを整理しながら深く調べられるツールの実現を目指しており、ビジネス現場での情報収集のあり方を変える可能性を持つサービスといえます。
