Claude Cowork にプロジェクト機能が追加、企業向け正式提供も開始

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Anthropic は 2026 年 3 月 20 日、デスクトップ向け AI 作業ツール「 Claude Cowork 」に新たにプロジェクト管理機能「 Projects 」を追加したと発表しました。公式 X アカウントへの告知投稿は 300 万回以上閲覧されており、ビジネス現場での関心の高さがうかがえます。

Projects は、仕事の案件ごとに専用の作業スペースを設けられる機能です。ファイルや指示内容、 AI との過去のやり取りの記憶をプロジェクト単位で管理できるため、定期的な業務や長期プロジェクトで同じ説明を繰り返す手間が省けます。研究者やアナリスト、法律・財務の担当者など、日常的に大量の文書やデータを扱うビジネスパーソンの利用を想定して設計されています。

作業スペースの作り方は 3 通りあります。白紙から新しく作成する方法、これまでのチャット履歴を引き継ぐ方法、そして PC 上の既存フォルダをそのまま活用する方法です。なお、既存プロジェクトから移行する際は、プロジェクト名や指示の設定は引き継がれますが、会話の履歴やアップロードしたファイルは移行されないため、事前に確認しておくとよいでしょう。

データの取り扱いについては、会話履歴は Anthropic のサーバーではなく利用者自身の PC に保存される仕組みになっています。現時点では複数端末間での同期には対応しておらず、利用するには Claude Desktop を最新版にアップデートする必要があります。

2026 年 1 月のプレビュー公開から約 3 か月を経て、同年 4 月 9 日には全有料プランで正式提供が始まりました。企業向けには、担当者ごとの利用権限の設定、部門別の利用状況の把握、既存の社内システムとの連携といった管理機能も用意されており、組織全体での導入を想定した体制が整っています。

競合他社も同じ市場を狙っており、 Microsoft は Claude を基盤にした「 Copilot Cowork 」を 3 月に発表、 Google や OpenAI も同様のツールを展開しています。評価額 3800 億ドル(約 57 兆円)に達した Anthropic は、今後 Google ドライブや Gmail との連携、複数端末での同期にも対応する予定で、オフィス業務での実用性をさらに高めていく方針です。