OpenAI は 2026 年 2 月 5 日、最新のエージェント型コーディングモデル GPT-5.3-Codex を発表しました。Anthropic の Claude Opus 4.6 と同時刻に公開され、AI 業界における激しい競争を象徴する動きとなっています。
GPT-5.3-Codex は、GPT-5.2-Codex のコーディング性能と GPT-5.2 の推論能力を統合し、処理速度が 25% 向上しました。NVIDIA の GB200 NVL72 システムでトレーニングされ、有料 ChatGPT プラン加入者向けにアプリ、CLI(コマンドライン)、IDE 拡張、Web のすべてで利用可能です。API 提供は数週間後を予定しています。
主要ベンチマークでは顕著な性能向上が確認されました。Terminal-Bench 2.0 では 77.3% のスコアを記録し、GPT-5.2-Codex の 64.0% から 13 ポイント上昇、Claude Opus 4.6 の 65.4% を大幅に上回りました。OSWorld-Verified では 64.7% に達し、GPT-5.2-Codex の 38.2% から大幅に改善しています。
特筆すべきは、このモデルが OpenAI 初の「自己開発に貢献したモデル」である点です。開発途中の 5.3 初期バージョンを実際の開発現場に投入し、自身のトレーニングプロセスのデバッグ、デプロイ管理、テスト結果の診断といった作業を AI 自身が支援しました。つまり、GPT-5.3-Codex は自分自身の開発を手伝いながら完成したモデルです。CEO の Sam Altman は「5.3-Codex を使用することで出荷速度が大幅に向上した」と述べています。
サイバーセキュリティ面では、GPT-5.3-Codex は OpenAI の安全性評価基準である Preparedness Framework において、「高性能」に分類された初のモデルとなりました。また、コーディング AI が悪用されてサイバー攻撃が完全自動化されるリスクに対し、OpenAI は予防措置として 1,000 万ドル(約 15 億円)相当の API クレジットをセキュリティ研究者に提供します。この支援はオープンソースソフトウェアや電力・通信などの重要インフラを守るための脆弱性検出研究に活用されます。
