Amazon、医療記録と連携する AI アシスタントを One Medical に導入

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Amazon は 2026 年 1 月 21 日、One Medical の全会員を対象に AI 健康アシスタント「Health AI assistant」の提供を開始しました。2025 年初頭からベータテストを行ってきたこのサービスは、One Medical アプリから 24 時間 365 日いつでも利用できます。

この AI アシスタントは Amazon Bedrock の大規模言語モデルを採用しており、患者一人ひとりの医療履歴や検査結果、服薬情報をもとに個別化された健康アドバイスを行います。健康に関する質問への回答、One Medical 医師との診療予約の調整、処方箋の更新といった機能を備えています。症状が複雑で専門的な判断が必要な場合には、医療チームへスムーズに引き継がれる設計になっています。

セキュリティについては HIPAA に準拠し、暗号化技術をはじめとする厳格な保護体制を整えています。Amazon は会員の個人データを販売しないことを明言しており、AI アシスタントとのやり取りが自動的に医療記録へ記載されることもありません。

One Medical は実店舗のクリニックとオンライン診療を提供する医療サービスで、会員費は年間 99 ドル(約 1 万 5000 円)から 199 ドル(約 3 万円)です。Amazon Prime 会員であれば月額 9 ドル(約 1350 円)または年額 99 ドル(約 1 万 5000 円)で利用できます。Amazon は 2023 年に One Medical を 39 億ドル(約 5850 億円)で買収しました。

競合の OpenAI や Anthropic も 2026 年 1 月初旬に医療向け AI を発表していますが、Amazon は外部文書のアップロードを必要とせず、患者の要望に応じて実際に行動を起こせる「アクション志向」を強みとしています。一方で、患者安全非営利団体 ECRI は AI チャットボットの誤用を 2026 年の医療技術リスク第 1 位に挙げており、誤診断や不正確な情報提供のリスクを警告しています。

Andrew Diamond 最高医療責任者は「患者と臨床医の関係は極めて重要で不可欠なもの」と述べ、AI は人間による医療を補完するものであり、決して代替するものではないと強調しています。