Metaは、AIインフラの爆発的な電力需要に対応するため、原子力エネルギーの大規模な確保に乗り出しました。同社はVistra、TerraPower、Okloの3社との新規契約を締結し、2035年までに最大 6.6 ギガワット(GW)の原子力を確保する計画を発表。これにより、Metaは米国でも最大級の企業原子力購入者の一つとなります。
この大規模投資の背景には、AI技術の発展に伴うデータセンターのエネルギー需要の「高騰」があります。安定した大規模な電力供給が不可欠となる一方、Metaは2030年までにバリューチェーン全体でネットゼロエミッションを達成するというクリーンエネルギー目標も掲げています。今回の動きは、この二つの課題を同時に解決するための戦略的な一手と言えます。
契約内容は、既存プラントの活用から次世代技術への投資まで多岐にわたります。
Vistraとは、オハイオ州とペンシルバニア州の既存原発3カ所から 2.6 GW を超える電力を購入する20年間の契約を締結。これには米国企業が支援する原子力発電所の出力増強(Uprate)として過去最大規模となる 433 MW が含まれます。
また、ビル・ゲイツ氏が支援するTerraPowerとは、最大8基のナトリウム高速炉「Natrium」の開発を支援。サム・アルトマン氏が主要投資家であるOkloとは、オハイオ州に最大 1.2 GW を供給可能な先進原子力キャンパスの開発を推進します。
Metaのこの動きは、同社一社の話にとどまりません。Google、Amazon、Microsoftといった他のテクノロジー大手も原子力への関心を高めており、AI時代のハイパースケールコンピューティングを支えるクリーンで安定した電源として、原子力の重要性が再認識されています。
これらのプロジェクトは、数千人規模の雇用創出や電力網の安定化にも貢献すると期待されています。
