Alexa.com 正式ローンチ、Amazon が AI チャットボット市場に本格参入

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Amazon は2026年1月5日、ラスベガスで開催された CES 2026 において、ブラウザベースの新しい AI アシスタント「Alexa.com」の正式ローンチを発表しました。この新サービスにより、従来は音声コマンドとデバイスに依存していた Alexa が、ウェブブラウザからアクセス可能となり、ChatGPT や Gemini、Claude といった競合 AI サービスと直接競合する形となります。

Alexa.com は既に Alexa+ Early Access の利用者に向けて全面展開されており、現在数千万人のユーザーが使用しています。利用状況を見ると、従来の Alexa と比べて会話回数が2~3倍に増加し、ショッピング関連の利用は3倍、レシピ検索は5倍に拡大するなど、ユーザーの活用範囲が大幅に広がっています。

開発においては、Amazon が Claude の開発元である Anthropic と連携し、Mike Krieger CPO が率いる開発チームのサポートを受けています。Alexa & Echo 担当の Daniel Rausch VP は、Alexa+ について「完全な再設計」が施されたと説明し、Amazon 独自の Nova モデルに加えて、Anthropic をはじめとする外部プロバイダーのモデルを組み合わせた構造を採用していることを明らかにしました。

料金体系については、月額 $19.99(約2,999円)の設定ですが、Amazon Prime 会員であれば無料で利用できます。Prime の会員費が月額 $14.99(約2,249円)であることを考えると、単独契約よりも Prime 会員になる方がお得な計算になります。

機能面では、素早い質問応答から複雑なトピックの深掘り、コンテンツ制作、旅行プランニングまで幅広く対応しています。さらに Angi、Expedia、Square、Yelp といったサービスとの連携も実現しており、Amazon Fresh や Whole Foods での買い物かご追加、レシピのカスタマイズ、買い物リストの自動作成なども可能です。

Daniel Rausch は「Alexa+ で実現できることの76%は、他の AI サービスでは対応できない内容」と強調し、タスク管理、スケジュール調整、予約手配、スマートホーム操作といった実行型機能が大きな差別化要因になると述べています。

今後の展開として、2026年中に Alexa+ をより幅広い場面で活用できるよう拡張し、ユーザーが常時携帯できる新たな「パーソナルモバイルデバイス」の開発も検討されています。現時点では米国の Early Access ユーザーに限定されており、他国での展開時期については未発表となっています。