Meta、AI エージェント企業 Manus を約 3,120 億円で買収

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Metaが、AI エージェントを開発する新興企業 Manus を 20 億ドル(約 3120 億円)以上で買収したと報じられました。この動きは、MetaがAI分野での競争力を強化し、収益性の高いエージェントシステムを自社のサービスに統合しようとする積極的な戦略の一環とみられています。

Manusは 2022 年に中国で設立され、2025 年初頭にシンガポールへ本社を移転した、自律型AIエージェントの開発に特化した企業です。同社の技術は、文書の要約やデータ分析、プログラミングといった複雑なタスクを人間の介入を最小限に抑えて実行できる能力を持ち、単なるチャットボットではなく「仮想の同僚」として評価されています。

特筆すべきはその収益性です。Manusは設立からわずか 8 ヶ月で年間経常収益(ARR)が約 1 億ドル(約 156 億円)に達しており、サブスクリプションモデルで確固たるビジネスを確立しています。この実績は、AI 業界において将来性だけでなく、実際の収益を上げている製品を持つ企業としての価値を示すものとなっています。

Metaによる買収の背景には、AI 分野での主導権を確立する明確な狙いがあります。同社は、基盤モデルやチャットボット開発の先を見据え、実際の作業を完遂できるフルサービスのAI エージェントへと焦点を移しています。Manusの技術は、この戦略的転換を実現する上で鍵となり、FacebookやInstagram、WhatsAppといった主要サービスへの統合が計画されています。また、すでに収益化に成功しているManusのビジネスモデルは、Meta の莫大な AI 投資を収益につなげるための具体的な道筋を提供するでしょう。

Meta は Manusの技術力を手に入れることで、Google GeminiやOpenAIのChatGPTといった競合と伍し、LLM / AI 競争におけるトッププレーヤーとしての地位を固める構えです。今後のAI 業界の勢力図を大きく変える可能性のある取引として、その動向が注目されます。